五島列島夕やけマラソン

毎年8月開催

大会開催要項(ランナーズHP大会ガイド)
五島福江観光案内 (福江市観光協会HP)
     〃      (福江商工会議所HP)

五島列島・福江島の紹介
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IMG_0528.jpg IMG_0481.jpg     五島福江
                    ~ 対馬暖流がもたらす温暖で自然豊かな西の果ての島 ~

●福江の歴史 : 五島の島々は大昔の火山活動により姿を現し、流れやすい溶岩の噴出によるハワイ式火山活動によって現在の地形が形成された。人間の足跡も古くからあり、縄文・弥生時代の遺跡も多数発掘されてこの気候温暖な地に太古の昔より人間が住み着いていた事を物語っている。大陸に近いこともあり幕藩制度のできる時代以前から中国とは交易が行われていたようで、遣唐使船の寄港地としても利用された。仏教文化も古くから根付いており現在島内だけでも44ヶ所のお寺が存在し、質の高い仏教美術が残されている。平戸・長崎で西洋との貿易が始まると五島にもキリスト教宣教師が布教に訪れ瞬く間に広まった。徳川幕府のキリスト教禁教令の影響はこの島にもおよび、多くのキリシタンが殉教させられた苦い歴史も残る。しかし度重なるキリシタン迫害でもその信仰は途絶えることなく1873年の禁教令撤廃後は五島各地に教会が建てられていった。隠れキリシタンは仏に模したマリア像を祀るなど独自の信仰が今に受け継がれている。福江城の築造は幕末の1849年、異国船の来航に備えてのことだった。築城技術の発達した江戸末期にあたるためしっかりとした完成度の高い造りとなっている。
●福江の産業・名産品 : 福江市の人口はおよそ27000人。温暖な気候を利用した農業が盛ん。昔から特産の椿油の他、葉たばこ、肉用牛(五島牛)は県下有数の産地であり、近年ではお茶の栽培に力を入れている。漁業ではアジ・サバの漁獲量が多い。アゴ(飛び魚)だしのつゆの五島うどんはするりとお腹におさまってしまう。かんころもちはサツマイモでできたお餅、素朴な味で控えめな甘さがGood。
●福江散策 : 昭和37年に街の繁華街を襲った大火後の復興により福江の中心地はきれいに区画整理され道幅も広い商店街が続いている。のんびり歩くのにいいのが福江城や武家屋敷通りのある南側。武家屋敷通りの古い石垣や城内の五島邸はタイムスリップした気分を味あわせてくれる。歴史資料館も城内にある。天守閣は築造当時から存在せず現在は五島高校が建てられている。当時のままの石橋を渡り立派な門をくぐって通学する学生がなんともうらやましい。古いお寺や教会が郊外いたる所に点在しており、ひっそりとたたずむその姿は素朴で苦難の歴史を無言で語っている。天気がよければ鬼岳頂上付近まで車で行き、草原で寝転がってボーっとするのも気持ちいい。食事処は繁華街に集中していて郊外にはほとんどないので要注意。ただし繁華街にはなんでこんなにと思うぐらい沢山のお店がある。
 時間に余裕があれば、車を借りて島内を周ることをお勧めしたい。
堂崎天主堂井持浦天主堂など、小さくひっそりとたたずむが歴史が染み込んだ建物は一見の価値がある。
●福江への交通 : ◆長崎フェリーターミナルからフェリーで3時間半(3便/日)ジェットフォイルで1時間半(3便/日) ◆福岡空港から飛行機で40分(3or4便/日) ◆長崎空港から飛行機で30分(3便/日) ◆福江港フェリーターミナルから会場の福江中央公園競技場までは1.5kmぐらいの距離だ
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五島列島夕やけマラソンの紹介


●コース概要 : 鬼岳、火ノ岳を中心に溶岩の流出で形成された台地を走る。ハワイ島のように直接溶岩が露出している中を走るわけではないが小さなアップダウンが続き、家々の垣根に溶岩石を積み上げているところなどは火山でできた島を感じさせる。真夏ということでスタートが17:30に設定されており、半分以上の選手は暗がりの中のゴールとなる。気温は30度近くなり、じっとしていても汗が出てくる環境であることは覚悟が必要。
  最初福江の市街地を走った後は小さな集落がぽつぽつと続く鬼岳周回道路を走る。しかし応援は盛大で集落に入ると住民総出で声援を送ってくれる。距離の短さにもかかわらず氷などの私設エイドが待っていることもある。福江市街地に近づいてくると広大な海も望め、暗くなれば漁り火も見える。最後はきれいに石垣が積み上げられた風情のある武家屋敷通りを抜け心臓破りの急坂400mを上りきって競技場にゴールとなる。後半ほどアップダウンは小刻みになるがひとつひとつは長い距離ではないのでリズムを保って行けば大丈夫。
  昭和62年から地域お越しの一助のために始まったこの大会は地域住民の理解と協力を得ることと、大会参加者に繰り返し来てもらえる楽しいイベントであることをモットーに開催されている。しかしその大会運営はしっかりしており記録を争う競技大会と楽しいイベントという両面をうまく混在させている。島民総出のもてなしが"じわっ"と心にしみる大会であり、離島でありながら参加選手数の多さがその人気を物語っている。

●本大会の生い立ち : 何故この暑い8月に開催を、と不思議に思うが毎年お盆を過ぎると訪れる人も少なくなりこの時季の島の活性化がその理由と言う。今でも少ない夏場のマラソン大会開催に不安も覚えたと言うが同じ8月に熊本阿蘇で瀬の本高原マラソンが開催されていたり、メキシコ・バルセロナとオリンピックでも夏場にマラソンが行われてきたことが今まで続けてきた後押しになった。参加選手からアンケートで意見を収集し毎年改善を進めてきた結果、第一回は80名程度で始まった大会がその後毎年1.5倍ペースで参加数が伸び現在の規模に至るようになった。酷暑の中のマラソンということで救急車の出動回数も多く選手の安全確保が悩みの種と言う。選手側としてもスタート前にコップ一杯の水分補給を行うなどの自己防衛が必要だろう。”頂いた参加料は参加者に返す”をモットーに3人に1人のラッキー賞や五島牛サービス(赤字らしい)は続けていくと言う。こういった方針からチップを使った最新の記録計測システムは費用の面で見送っているが後日全員に記録集を送付してくれる。

●エイドステーション : 水・麦茶・バナナ・スイカ・あめ玉・かんころもち・塩・・・・・各エイドに任せている部分が多い(スタッフコメント)ので何処のエイドにあるかはお楽しみ・・・(^.^;  スイカはかなり評判がいい。 エイドにはないがゴール後は五島牛のバーベキューがたっぷり食べられる。

●2004年大会記録
完走者 ハーフ:1636名

距離:ハーフ

男性

女性

1位

1:11:17

1:25:59

2位

1:14:34

1:28:39

3位

1:14:47

1:32:28

4位

1:16:03

1:34:39

5位

1:17:34

1:34:56

6位

1:18:29

1:36:32

7位

1:18:43

1:40:56

8位

1:19:24

1:44:04

9位

1:19:54

1:46:58

10位

1::51

1:47:20


        
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大会事務局さんからいただいた画像
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