出水ツルマラソン(出水鶴マラソン)

毎年2月開催

【【 出水ツルマラソン公式 HP 】】
大会開催要項 (ランナーズHP大会ガイド)
出水観光案内 (出水市役所 HP)
リクルート【出水】 見る情報遊ぶ情報

出水市の紹介

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出水市
      ~ 情と節義重んじる出水兵児、鶴の如く固き絆で結ばれた地 ~

●出水の歴史と伝統 : 江戸時代に入ってからの一国一城制度により薩摩藩は、藩内各地に外城を築き藩の防御を固めた。外城には郷士(武士)を住まわせ、武家屋敷群を配置し砦の役割を果たした。出水は肥後(現熊本)との国境にあたり、重要な拠点として関所が設けられるなど他に先駆けて外城の整備が進められていった。藩内各地から有能な武士が集められ、厳しい郷中教育が行われた。この結果、県下でも名だたる有能な『出水兵児』を多く排出してきた。
 江戸時代、藩の財政確保のため各地で干拓事業が進めらた。遠浅な有明湾に面した出水では大規模な干拓事業により次第に農耕地が拡張されてきた。この干拓事業は最終的に昭和の終戦後まで続けられ、現在のような広大な土地が出来上がった。越冬しに来た鶴にとって昔から居心地のいい土地であったが、江戸時代の捕獲禁止令が解けた明治に入ってから、乱獲が始まった。一時は一羽もいなくなった年もあった。戦後も食料として狩猟され、日本に渡ってくる鶴にとっては人間社会の影響を受けた受難の時代が続いた。1962年、出水市に鶴の保護会が結成され本格的な保護運動が始まる。その後安心して夜を明かせる寝ぐらも設置され年々渡来してくる鶴の数が増えてきた。現在では市民総出の保護運動は定着し、鶴を売り物にした町興しも進められいる。

●出水の産業・名産品 : 稲作・みかん等柑橘類・いちご・お茶・野菜栽培・海苔・車エビ

●出水散策 : 冬の出水と言えば鶴。日本屈指のナベヅル・マナヅルなど鶴の渡来地だ。渡来中の鶴の寝床は決まっていて、出水市の西側に広がる干拓地の中の一ヶ所のみ。すぐ近くに出水市つる観察センターがあり、寒風を避けながらのんびりと観察することができる。全てではないが多くの鶴は朝寝床を飛び立ち、昼間は周辺の干拓地で家族・仲間単位で過ごし、夕方暗くなるとまた寝床へ戻ってくる。朝か夕方に寝床を訪れれば編隊を組んで飛ぶ鶴などを観察できる。ここ出水では2ヶ所の給餌場で朝餌をまいている。早朝寝床を飛び立ち、最初の給餌場に行った後、7:00~7:30の間に再び寝床の給餌場に戻ってくる。この時間帯であれば何千羽もの鶴が舞い降りる壮大な風景を見ることができる。事前に大会会場の近くにある出水市ツル博物館クレインパークいずみで鶴のことを学ぶと観察するにも好奇心が増すだろう。市内に歴史資料館も別にあるのだがクレインパークいずみでも出水の歴史芸能についても一部紹介されているので、こちらだけでも十分かもしれない。
 その昔、薩摩と肥後の国境であった出水は薩摩藩内でも重要な外城であった。今でもかなり広い
武家屋敷群が残っており、国の史跡に指定されている。多くの屋敷は今も人々が生活しているが、一部の屋敷は一般開放されている。屋敷はおよそ築150年、武家屋敷群に至っては400年の歴史があり、風情のある一帯なので散策してみるとおもしろいだろう。標識やトイレ・駐車場もしっかり整備されている。一般開放している屋敷では市民ボランティアが丁寧に屋敷や当時の生活の様子を紹介してくれる。
 いちご好きの方、いちご狩りがこの時季既に楽しめる。鶴来丸農園(
地図 ココの中心)。自分でとった分を目方で販売している。

●出水への交通 :◆鹿児島市内から約70km車で1時間30分 ◆熊本市内から約110km車で2時間30分 ◆福岡市内から約210km車で3時間30分(九州道利用・八代インターOUT) ◆鹿児島空港からバスで1時間30分(12本/日 時刻表
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士は節義を嗜(たしな)み申すべく候。節義の嗜みと申すものは口に偽りを言ハず、身に私を構へず、心直(すなお)にして作法乱れず、礼儀正しくして上に諂(へつ)らハず、下を侮(あな)どらず人の患難を見捨てず、己が約諾を違へず、甲斐かいしく頼もしく、かりそめにも下様(しもざま)の賎(いや)しき物語り悪口など話の端にも出さず、たとえ恥を知りて首刎ねらるゝとも、己が為すまじき事をせず、死すべき場を一足も引かず、其心鉄石の如く、又温和慈愛にして、物の哀れを知り人に情あるを以って節義の嗜みと申すもの也。
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出水ツルマラソンの紹介


●コース概要 : 出水市内の競技場をスタートし、しばらく市内の繁華街・商店街を走った後、郊外へと出る。山側のアップダウンのあるところや平坦で広々とした干拓地の中など変化に富んだコース設定となっている。
 序盤の走りでひとつ注意が必要。陸上競技場をスタート後3km付近から2kmほど国道の歩道(幅2mほど)を走る。この参加人数なので窮屈な走りになるが焦らず行きたい。すぐまた車道を走らせてもらえるようになる。およそ7kmで商店街に入り、その後郊外の山側アップダウンがある地帯を10kmほど走る。上りがきついのは10~15km地点の5kmだ。この間上って下って上る。勾配もそこそこあり、この部分だけをとって言えばフルマラソンとしては厳しいコース設定だ。ただ、野菜やお茶などの畑が広がってのどかな風景が続き、民家もポツポツあり応援も途切れない。前半でもあるのであまり力を入れず、景色を楽しむ余裕でこなすのがポイントだ。この地点の走り方で後半の足の運び方がかなり変わってくるだろう。
 15km地点からはゆっくりと海側の干拓地へ向けて下って行く。21kmから1.5kmほどは高尾野川の河川敷の未舗装路を走る。国道横断を避けるためだろう。未舗装だからと言ってあまり構える必要はない。走りにくいのは確かだが、しっかり下を見て石ころを踏まないようにすれば問題ないレベルだ。
 この未舗装地帯を過ぎるといよいよ鶴渡来地に入っていくことになる。次第に鶴の鳴き声が聞こえ始め、空を飛んでいる鶴が発する鳴き声が上から聞こえてくる場合もある。25km付近にわずか数百mだがきつめの上り坂がある。ここを上ると高台から一面真平らに広がる干拓地が右手に望める。鶴の声もよく聞こえてくるし、空飛ぶ鶴もちらほら見られる。28km付近、小さな漁港に折り返しがある。この辺りの集落の応援はとても元気がある。私設エイドも店開きしているから、のんびり派は立ち止まっておしゃべりしながらエネルギー補給するのもいいだろう。
 干拓地を出ると、高尾野川の河川敷を再び走った後、ゴールの競技場に向けて最後のがんばりとなる。急な上り坂はもうないので、タイムねらいの選手は気持ちを切らさず集中して追い込もう。

●大会の生い立ち : 出水で県外からも人を呼べるイベントをやろうと昭和62年に始まった。当初は出水の陸上競技協会が企画から事務、運営まで携わり3kmと10kmのコースで開催されていた。初回の参加者は500名に迫るほどだった。出水のシンボル ”ツル” を売りにした大会にするため、スタートゴールは干拓地のツルの寝床付近に設定。スタート合図はツルを驚かさないようにとピストルではなく旗を振ることにした。陸上競技協会単独での運営に限界を感じ、第7回大会から出水市が運営に乗り出す。会場も干拓地内から競技場に移し、同時にフルマラソンを新設してより多くの参加者を募った。ただし、競技場からだと国道を横断しないとツル渡来地へ行けないためしばらくは国道より山側のコースでフルマラソンのコースが設定されていた。第17回大会、国道の下を抜けるコースをつくり、ツル渡来地へと向かうコースが開拓される。畑をついばむツルや家族で空を飛ぶツルの姿が見れるようになり再び人気が上がりだした。フルマラソンは年々参加者が増えているという。
 650名にのぼるボランティアはみな元気がいい。各エイドでさまざまな工夫も見られ、ファンラン派にも満足いく大会に仕上がっている。節義のたしなみを厳しく教育された出水兵児。現代の出水にも訪れた人々を温かく迎え入れてくれる雰囲気が漂っている。
 フルの他、3km・10kmコースも設定されている。

●温泉・銭湯 : ◆湯川内温泉地図) 出水市街地から車で約15分、山間の谷間にひっそりたたずむ一軒宿。お湯は透明だが適度に硫黄臭くて温泉らしい温泉。浴槽の下の石の間からお湯が湧き出る。鹿児島県内の温泉番付で横綱になったこともある。タオルと石鹸持参のこと。ちょっと狭い(湯船は10人でいっぱい)が風情があり、お勧めできる。 300円 07:00~21:30
◆天然温泉鶴の里 出水市より鹿児島側の国道3号沿い、つる渡来地へと向かう道の交差点にある。500円 ◆
つる乃湯 大会会場から熊本方面へと帰る国道447号沿いにあるので寄りやすい。会場から車で5分程度。300円 

●エイドステーション : 水・スポーツドリンク・ウーロン茶・温かいお茶・バナナ・黒糖・氷砂糖・チョコ・いも飴・きんかん漬け・漬物 (場所によりさまざま、各エイド毎に工夫の様子)  他私設エイド開店。

●2004年大会記録
参加人数 フル   
: 1049名

フル

総合順位 男性 男性

1位

2:36:32

3:04:10

2位

2:38:52

3:09:46

3位

2:39:04

3:24:25

4位

2:39:45

3:25:07

5位

2:40:43

3:29:09

6位

2:40:48

3:31:44

7位

2:42:09

3:32:35

8位

2:44:18

3:32:54

9位

2:44:51

3:36:15

10位

2:46:11

3:38:01

他サイトの本大会画像・レポート ⇒ ●のほほ~ん写真館さん・ジョギフォト天国 (たくさんの画像が自分で走っているみたいでおもしろいゾ!)
                       ●
万羽つるの舞う里、出水ツルマラソン (飛ぶ鶴や表彰式の画像もあるヨ、レポート付き)
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