延岡西日本マラソン

延岡市の紹介

　　　　　　延岡市
　　　　　　～　九州山地から生まれた自然豊かな五ヶ瀬川が育む鮎の里　～

●延岡市の歴史と伝統　：　17世紀初頭まで延岡は『縣（あがた・我が田＝我々の土地）』と呼ばれていた。由来は、現在の熊本から鹿児島にかけて勢力を広げ大和政権に敵対していた熊襲（くまそ・球磨が語源と言われる）・隼人を平定するため、大和政権が陣地を張っていた最前線だったからと考えられている。
　九州山地の山々が海岸線近くまでせり出したこの地域、農作物の生産に適した平地が少なく経済基盤は脆弱だった。そんな延岡が急速に発展を始めたのは、大正時代。鉄道が開通し、日本窒素肥料株式会社が延岡に工場を建設した。のちの旭化成だ。旭化成と関連企業により次第に工業地域として延岡の経済基盤が固められていった。
　戦後の昭和21年、旭化成に陸上・柔道・バレー3つの運動部が誕生する。繊維メーカーであるためウェアーが揃えば行える種目を選んだ。数年後本格的に活動が始まるが、後押ししたものは戦後の労働争議にエネルギーを消耗する会社と若者の行く末を案じたからだ。しかし、最初からその目指すものは世界だった。創部当時の陸上部部長はオリンピック出場も真剣に考え、努力すれば結果の出る長距離にも力を入れた。そしてこの努力が実り、現在に至るまで特に陸上・柔道において多くの選手をオリンピックに送り込んできた。
　旭化成運動部の選手に求められているものがある。第一によき社会人たれ、第二によき企業人たれ、第三にオリンピックの勝者になれ、という人間性を重視した運動部運営の方針だ。スポーツ選手の前に社会人としての自覚を求め、地元地域や社内の従業員と一体になれるスポーツでなければ存在する意義がないというものだ。この思いが通じ、近年延岡市では『アスリートタウン』をキャッチフレーズにしたさまざまな活動を進めている。多くの選手をオリンピックに送り込んできた延岡の地、現在延岡駅の前には誇りとするオリンピック出場選手の手形や足形が32基並べられている。

参考：旭化成の運動部（中経出版）

●延岡市の産業・名産品　：　水稲、たまねぎ、鮎、ちりめん、メヒカリ（深海魚）、しいたけ、やぶれ饅頭

●延岡市散策　：　大会会場の市役所など行政機関が集まるこの一帯は川の中州となっており、延岡城城跡（城山公園）・内藤記念館が近くにある。延岡城は明治に入ってからの破城令により取り壊されたが圧倒されるほど立派な石垣が健在だ。冬のこの時期（2月）椿が咲き始めるが、延岡城城跡はやぶ椿の自生地だ。さまざまな色の椿が咲くことで有名なのだが、大会当日は紅色やピンクの椿がそこここで咲いていた。白梅もいい頃合だった。延岡市役所の近くには”延岡のぼりざる倶楽部”という地場産品を陳列しているお店もあり、お土産探しに利用したい。

延岡西日本マラソンの紹介

●コース概要　：　延岡市の繁華街近くに位置する延岡市役所と警察署に挟まれた道路上がスタート・ゴールラインとなっている。南に約20km離れた日向市を折り返し、また同じ道を戻る往復コースとなっている。高低差はほとんどないフラットなスピードコースだ。
　スタート後は市役所周辺の道路を一周ぐるりと回った後、日向市に向けひたすら南下する。両市をつなぐ国道を走り続けるのだがほぼ完璧に片車線封鎖した交通規制が実施されている。ただ、復路になるとランナーの帯が長くなるため少ない数ではあるが横を車が通過する（とてもゆっくり走ってくれるので心配はないが）。この国道、並行して高速道路が建設されていない九州東部の幹線道であるためか非常によく整備されている。コース中急なカーブはなく、直線の見通しがよい道が続き前との差も視認しやすい。エリートマラソンにマッチしたコースと言えるだろう。国道沿いに町や集落も程よく続き、沿道の声援も案外多い。5kmを22分で走ればクリアーできる関門設定であるので、本格的に走り込んでいるランナーの目標として最適の大会と言えるだろう。

●大会の生い立ち　：

●温泉・銭湯　：　◆ヘルストピア延岡では500円で入浴できるスーパー銭湯。けっこう広い。会場から車で15分ほど走った延岡市街地より海側。　　なお、選手希望者に車でお風呂へ連れて行ってくれるサービスがある。ゴール後会場で申し込めばよい。

●エイドステーション　：　水・スポーツドリンク・スポンジ　

●2004年大会記録
参加人数　フル   ： 362名

※　5km毎のラップタイム（トップグループ）